【大学職員 やめとけ】現役ワーママ大学職員が語る本音と真実

👤こんな方におすすめ

  • 「大学職員 やめとけ」と検索される理由が知りたい
  • 大学職員のメリット/デメリットが知りたい
  • 大学職員に向いている/向いていないのか知りたい

大学職員に興味はあるけど、身近に大学で働いている人がいなかったり検索すると「大学職員 やめとけ」などと出てきて不安になるのではないでしょうか。

いざ入職してみて、やっぱり合わない・辞めたいと思ってしまっては困りますよね。都内私立大学の職員として働いている経験などを踏まえて説明します。

結論

部署による差や、人間関係や自己成長がしにくい職場環境で悩むケースが多い!

「大学職員 やめとけ」と言われる理由7選

大学職員というと「公務員のようにルーティンの事務作業をしている職種」というイメージがあるのではないでしょうか。

一方で、検索結果には「やめとけ」や「やばい」といったワードが並んでいます。大学職員がネガティブに言われる理由は以下の7点です。

  • 部署や担当によって差が大きいから
  • 年功序列だから
  • 上司、同僚、教員、学生、保護者など関わる人が多いから
  • 個人の成果や活躍は評価されにくいから
  • 新しいことに挑戦しにくいから
  • 少子化で教育業界がオワコンだから
  • 自己成長の場が少ないから

いかがでしょうか。それぞれの項目について説明します。

部署や担当によって差が大きいから

大学へ入職すると、各部署に配属されます。必ずしも面接で希望した部署に配属されるとは限りません。転職であっても前職と同じ仕事になることはほとんどありません。

企業と同じような、人事・経理などの管理系部署から学部に属する学部事務、授業を扱う教務部、入試を扱う入試課など幅広いです。

適性や希望よりも人員不足や異動の関係で配属されることが多いため、希望にそぐわないことも多いのが事実です。

学生とかかわる部署が希望だったのに、全く関わらない管理系部署になってしまった…となったらモチベーションも下がりますよね。
こうしたことから「やめとけ」と言われることもあります。

年功序列だから

年功序列な組織体質も理由の一つです。大学は長い歴史を持っているところが多く、伝統的な企業や役所と同じように勤続年数に応じた給与体制が多いです。

一定の年数や年齢で役職が付くという点も同じです。

特に上司が高い能力がなく、部下に仕事を任せきりにしているということもよくある光景です。この場合でも上司と部下の給与は大きく差があるので、不満や苛立ちを感じてしまいます。

上司、同僚、教員、学生、保護者など関わる人が多いから

一般企業と異なり、教員や学生、保護者など関わる人が多いのも大学職員の特徴です。部署により、関わる人は異なりますが気を遣う相手が多いのは慣れないと気疲れしてしまうかもしれません。

また、業務を進めていくうえで上司のみならず教員を説得させることも必要になります。上司と教員の板挟みになってしまうことも…。

人間関係に悩んで退職してしまうケースも少なくありません。

個人の成果や活躍は評価されにくいから

大学は、個人の評価制度が整っていないことも多い業界です。

最近では、評価制度を見直す動きも増えてきていますが、一般企業の営業職などと比べて組織単位の動きがメインのため評価されにくい傾向にあります。

評価が給与に反映されることも少ないためやりがいを感じにくいかもしれません

新しいことに挑戦しにくいから

大学のような組織では、新しいことには挑戦しにくい傾向があります。

そもそも教育機関は、質の高い教育を提供し組織を存続させることを目的としているため、リスクの伴う新しいことには踏み出しにくいです。また、新規分野への決定には、多くの時間がかかるため簡単にはできません。

新しい事業への刺激を求める方には向いていないと言えます。

少子化で大学業界がオワコンだから

少子化による教育業界の将来性にリスクがあることも理由の一つです。

18歳人口の減少はとどまらず、この先も続くと言われています。国公立大学の統廃合や規模の小さい私立大学の廃学のニュースを目にすることも多いのではないでしょうか。

大学の収入の多くは、入学検定料です。定員割れも多くなると学費も減り、経営が厳しくなります。

自己成長の場が少ないから

7つ目の理由は、個人の自己成長の場が少ないことです。事務職員の業務は単調な仕事が多く、大学側も個人のスキルを獲得する援助などは行っていない場合が多いです。

よく言われるのが「大学に就職すると民間への転職が難しい」ということです。それは、大学で扱う業務は民間企業には通用しにくい、スキルが身についていないからです。

大学職員のメリット

前項で「やめとけ」と言われる理由を説明しましたが、大学職員には以下の5点のメリットもあります。

  • 勤続年数に応じた高収入を得られる
  • 定時に帰れる
  • ワーママが多い
  • 営業成績やノルマに追われることがない
  • 休日・福利厚生が充実している

勤続年数に応じた高収入を得られる

大学職員は年功序列のため、勤め続ければ高い収入を得られることができます。国公立大学の平均年収は596万円、私立大学の平均年収は734万円となっています。さらに、明治・関西大学・中央大学など大きい規模の私立大学であれば1,000万円を超えることが可能です。

定時で帰れる

ここは正直、部署によりますが終業時刻に帰宅する職員の方が圧倒的に多いです。入学・進級のタイミングである3月~5月あたりは繁忙期にあたるため、残業があることもあります。

ワーママが多い

意外と多いワーママ。派遣社員や契約社員も多く、そのほとんどはワーママです。産休・育休制度も整っていて働きやすいため、育休復帰後も働き続ける人が多い印象です。

営業成績やノルマに追われることがない

これは教育機関ならではのメリットかもしれません。

業務上、個人の営業成績やノルマはありません。同僚同士で競うこともないため、落ち着いた雰囲気で働くことができます。

大学職員に向いている人の3つの特徴

ここまでお読みになり、「自分は向いているのかな?」と思ったのではないでしょうか。向いている人の3つの特徴を以下に挙げました。

  • コミュニケーションが得意な人
  • ルーティンワークが好きな人
  • 1つの職場に安定して働きたい人

コミュニケーションが得意な人

大学職員は、教員・学生・保護者・高校の進路担当など日々多くの人と接します。また業務も一人ではなく周りと相談しながら進めていくため、円滑なコミュニケーションが取れる方にはぴったりです。

ルーティンワークが好きな人

大学の各部署で行う仕事は基本的に事務作業です。また古い体質が残っているためデジタル化されていなかったり、「え、こんなこと手作業でするの?」という仕事もあったりします。

ルーティンワークや細かい作業が好きな人には向いている職業です。

1つの職場に安定して働きたい人

安定志向の人も大学職員向きです。年功序列で給与が上がっていき、解雇もほとんどないので長く働き続けたい人にはうってつけです。

大学職員になると後悔する人の3つの特徴

一方で大学職員に向いていない人の特徴を3つ挙げます。

  • 人とコミュニケーションを取るのが苦手な人
  • 自分で仕事を仕切ったり、スキルを身に着けたい人
  • リモートワークや在宅勤務を希望する人

人とコミュニケーションを取るのが苦手な人

まず、人とコミュニケーションを取るのが苦手な人・苦に感じる人には向いていません。

大学職員は多くの人と関わりながら仕事を進めるため、コミュニケーションが取れないと仕事が進まず、自身も苦に感じてしまいます。

自分で仕事を仕切ったり、スキルを身に着けたい人

大学職員は自分で仕切って仕事を進めたい人には向いていません。組織単位で目的を達成することが主なため、個人が突っ走っては周りからも反感を買ってしまうかもしれません。

また、単純な事務作業が多いため仕事でスキルを身に着けることは難しいです。これが大学職員から民間企業への転職が難しいと言われる理由です。

リモートワークや在宅勤務を希望する人

コロナの影響で、民間企業ではリモートワークや在宅勤務が増えましたが、大学職員は大学にいてできる業務のためこのような働き方はできません。

授業や会議は遠隔で行う機会も増えてきましたが、事務職員は基本的には学内で業務を行っています。

まとめ

「大学職員 やめとけ」と言われる理由をメリットや特徴などを踏まえて説明いたしました。いかがでしょうか。

部署による差や、人間関係や自己成長がしにくい職場環境で悩むケースが主な理由です。

メリットでも述べたように、勤続年数により年収が上がるため安定的に長く働きたいひとには向いています。ワーママも多いので、女性にとっても働きやすい環境です。

「やめとけ」と言われる理由についても考えたうえで、目指してみましょう!

大学職員に関する「よくある質問」

質問① 大学職員の仕事内容は?

管理系部署と大学ならではの部署の二つに分かれます。

【管理系部署】
総務・経理・人事など
【大学ならではの部署】
入試・教務・学生生活・就職・留学・図書館などの施設管理・研究費・同窓会など

質問② 大学職員は正社員?

正職員と非正規職員(派遣・契約・パート)に分かれます。

非正規職員の仕事内容は、正職員とあまり変わらないこともありますがお休みや給与は雇用関係により異なることが注意です。

質問③ 大学の繁忙期っていつ?

部署により異なりますが、3月~4月は繁忙期になると思います。卒業~入学で業務が一気に増えるためです。入試は10月~3月が繁忙期にあたり、4月は逆に落ち着く時期になります。

質問④ 大学って休みが多いの?

大学によります!

お盆や年末年始などの長期休みは比較的長いです。夏にお盆以外の休みのある大学もあります。ただ、土曜日や祝日が勤務がある大学も多いので帳尻合わせのため夏に休みが設定されていることが多いです。

※年間休日を計算すると、民間企業の方が多い場合も!

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